富山市N様邸で、灰納屋小屋、屋根の瓦屋根工事
「瓦のしめなおし工事」
という瓦屋根のリフォーム工事は、
既存の瓦を一度撤去し、屋根下地の修理後、
元載っていた瓦をリユースして施工する仕事。
長年、灰納屋を守ってきた景観を変える事なく
下地と瓦の緊結を強化して仕上げます。
~施工の流れ~
① 施工前
長年の風雪に耐え、灰納屋を守ってきた屋根ですが
瓦が抜け落ち、下地の痛みが見られるので
富山県産49版瓦の「しめなおし工事」をします。
② 下地修理
今回は瓦を再利用するために、
傷をつけないように屋根から降ろした後、
下地を補修し、下地ベニヤを貼っていきます。
③ 下地材貼り
屋根の木下地の修理後、
下地材のゴムアスルーフィングを貼ります。
夏暑く、冬寒い、条件の厳しい屋根でも、
下地材により、木下地がが痛みにくくなります
ゴムアスルーフィングを貼った後は、
瓦桟を打ち、瓦を並べる準備をします。
④ 平葺き(かわらぶき)
瓦を18番銅線で一枚一枚緊結して
平葺きをすすめていきます。
⑤ 棟積み
屋根のてっぺんにノシ瓦を積み棟を仕上げます。
要にはモルタルやしっくいを使い、
強度の高く耐久性のある棟に仕上げていきます。
⑥ 仕上がり
同じ瓦、同じ鬼瓦を使用しているために、
見た目の変化はあまりありませんが、
数十年守ってきた灰納屋の雰囲気を壊さずに、
目に見えない部分を中心に強化し、
雨漏りのしにくい、強い瓦屋根に仕上げました。
しめなおした瓦が、これからの数十年、
この灰納屋小屋を守ってくれます。
◎ 仕様
平部 : 富山県産49版瓦、黒瓦(富山ブラック)色
棟部 : 棟3段、しっくい塗り、又ギ鬼瓦(鳥休み付き)