山とお寺さんの御所鬼瓦(釉薬:黒瓦)
(祐教寺 伏見屋製 御所鬼瓦(京の巻))
この御所鬼は人の背丈ほどもある大鬼瓦です。
お経を書いた三つの巻物を載せたデザインで、
建物や住んでる方を災害や災難から守ります。
立山町S様邸
中山製:三つ切り御所鬼瓦(京の巻)
(釉薬:黒瓦)
こちらのメーカーの鬼瓦は彫が深く
とても立派です。
鬼瓦の足は波、その上に雲が描かれていて、
住宅を火災や台風から守るための願いを
込められて造られています。
釈永瓦工務店従業員と寺の大鬼瓦、
こうして並んでみるととても大きいのがわかります。
(円教寺 伏見屋製 御所鬼瓦(京の巻))
円教寺 大鬼瓦と月
(円教寺 伏見屋製 御所鬼瓦(京の巻))
立山町U様邸
中山製 8寸御所鬼瓦(釉薬:黒瓦)
数珠掛京カエズ鬼瓦(釉薬:新銀黒色)
塀の鬼瓦として使用しました。
御所鬼瓦(伏見屋製 御所鬼瓦(京の巻))
つの:鬼瓦の頭にある三本の角は
お経を書いた巻物をかたどったもので、
災害や疫病等の災いから人や建物を
守る思いが込められたお経が載っている
とされています。
全国的には京の巻ともいいます。
猪目:日本建築に良くみられるのハートマークは
日本古来からある文様で、
至る所で目にする事ができます。
ハートはイノシシの目で、猪目(いのめ)と言い、
獣の目力で魔除けをし、猪は福を呼び、
火事から守る意味があります。
波 :鬼瓦の足にある波の文様は
水害や雨から建物を守る思いが込められています。
宝珠:鬼瓦中央のマークは宝珠で、
災難を除き、濁水を清くするといわれ
思い通りになる球の事。
雲 :鬼の腰の部分にあるのが雲で、
台風や、大風から住宅を守る
思いが込められています。
このように、屋根や瓦は地域の
気象条件によって造りが異なり、
瓦職人さんの、住んでいる方への思いや、
住宅への様々な願いが込められて造られています。
時々、ご自宅の屋根やご近所、
お寺さんや神社、お城の屋根等、
観光地の屋根の上の瓦、鬼瓦にも注目して
見てみて下さい。
素敵な発見があるかもしれません