屋根雪というのは、降ってるの眺めているだけだととても綺麗ですが、
屋根に積もった屋根雪、そこから落ちた雪はとたんに邪魔者になってしまいます。
しかも、隣敷地へ入ってしまったり、鉢植えや、住宅に被害が出る事もあると思います。
そこで、ここ富山では屋根全体に雪止め瓦(雪止め金具)を使う事が一般的になっています。
富山の雪止め瓦の入れ方として、屋根全体に平均均的に、
全体の重量バランスを保つように入れるのが一般的で、
下記の方法での施工が多いです。
横方向トビトビ(一枚おき)で入れ、上へ向かって、
3枚ごとに一列入れていく方法(7枚ヌキ)
4枚ごとに一列入れていく方法(9枚ヌキ)
屋根雪をなるべく落とさないため、下一列を通しにするか、トビトビにするか、等々、
富山でも、雪の多い地区、少ない地区、立地条件、予算等で変わってきますし、
雪下ろしの事を考えた入れ方にする必要がある地区でもあります。
ただ、意匠、入れ方によって屋根全体の美観も変わってくるので、
雪を止める機能面、予算、雪下ろしの事だけでなく、
屋根全体を見た時の美観等も含めた考察が必要になるかと思います。
ちなみに、
昨年、写真展~甍~のポスターに使わせて頂いた屋根の雪止め瓦の入れ方はかなり特殊で、
施工が難しくなる反面、意匠面でかなり面白い物になってると思います。
雪止め瓦入った、斜めのラインが綺麗で
昔の職人さんの「粋」が感じられる施工です。
◎ 新着情報 ◎ 釈永聡 屋根瓦、鬼瓦写真展「甍」~瓦の夢~
私の自宅の雪止めも富山にはあまり見られない入れ方になってたりします。